タイガーサラマンダーは陸に住む両生類ですので、金魚のように水槽に水を張る必要はありません。
ただ、陸棲動物だからといっても、水場は必須です。
今回は、適切な水場について、考えてみたいと思います。
両生類は、腹から給水!
タイガーサラマンダーをはじめとする、両生類のほとんどは、口から水を飲むことはしません。
お腹の皮膚から水分を給水し、さらに内臓で再吸収するという体の仕組みを持っています。
ゆえに、水場は、その個体全体が浸かるような広さがなければなりません。
水はこまめに交換!
体表から水を補給する両生類にとって、水場の水質悪化は、感染症を引き起こし、命の危険が伴います。
両生類は、よく水場でフンや尿などをし、発生するアンモニアが悪臭を放つ場合もあるため、水は毎日交換します。
人によってはカルキ抜きをする薬剤も投入している人もいるようですが、常時水に浸かっているわけではないので、個人的には水道水でも問題ないかなーとも思っています。
溺れる危険も!水量は浅めにする
意外なことですが、両生類とはいえ、陸棲に変態した種は、当然のことながら肺呼吸です。
このため、水深を深くしすぎたせいで、溺れて無くなる子も多いそうです。
四肢が底に浸けることができるくらいの水をはってあげるとよいようです。
水槽の大きさに応じて、水場を選定する
水槽内のレイアウトにも気を配っていきます。水場が大きすぎると、陸の動き回る場所や、シェルターを置くスペースがなくなるため、悩ましいところです。
そこで、以前飼育していたウサギが、餌用として使用していた、エサ皿を置いてみたところ、すっきり収まって水替えもしやすそう。おひたしくんも、体全体で水浴びできるみたいで気に入ったようです。
水場があれば、ある程度の乾燥はOK?
もともと、この種類は北アメリカからメキシコ北部まで広く分布しており、環境への適応能力は高いのではないかと思っています。なので、多少床材が乾燥しても、自身で水浴びをするので、霧吹きなどは使用していません。見た目もチャーミングで水場選びとしては成功でしょうか。
もちろん、100均で売っているようなタッパーなどを使用してもよいでしょう。
これから長く付き合っていく子ですから、その子の好みと成長に合わせて、ストレスのない水場を作っていってあげたいですね。