食べることは大事ですが、適度な量をまもらなければ、健康を害してしまいます。
おひたしくんの適量はどの程度か、実際に観察してみました。
食欲モンスターのタイガーサラマンダー
タイガーサラマンダーは、他の種類と比べて、食欲旺盛です。そのため、動くものが視界に入ると、のそのそと出てきて、食いついてきます。そんな愛嬌のある行動をするため、ついつい餌を上げすぎてしまう人も多いのだとか。
この種に限らず、サラマンダーは餌の量を調整することはできず、与えれば与えるほど食べてしまいます。
その結果、肥満や消化不良を引き起こし、体調不良に陥る個体は少なくないのだとか。
実際、これらのエキゾチックアニマルにおける死因の実に7割が、食べすぎによる消化器官へのダメージだそうです。健康に長生きしてもらうためにも、まずは餌の量を把握し、体調管理をしていかなければなりません。
一般的な給餌量とは・・
ネットなどでよく言われているのが、「タイガーサラマンダーの頭の大きさ」というもの。
しかしながら、ふわっとしていてよくわかりません。
そこで、何回かに分けて給餌量を調整してみて、おひたしくんの様子を伺ってみることにします。
できれば活餌を使わずに育てていきたい希望があるため、今回使用するのは、人工飼料である
・ひかりベルツノ
を使用します。
ちなみに、現在のおひたし君の体調は16cm。頭の大きさは2cm✕1.5cmくらいです。
ぱっと見だと、ひかりベルツノ2個分相当と推察しますが、果たして・・
ひかりベルツノ0.5個
まずはひかりベルツノを半分にして与えます。
我が家に来て、1週間もたたずに、人口餌には慣れてくれたおひたし君。勢いよく食いついてくれます。
時間をかけてゆっくり飲み込みます。その後の様子は・・
まだまだ食い足りなさそうで、水槽内をウロウロとしてよじ登ろうとしています。
なかなかねぐらに帰ってくれません。
昼夜問わずに餌をねだっているようです。このサイズなら、もう少し増やしてみてもよさそうです。
ひかりベルツノ1個
2日後、最初の量の倍である、1個量を与えます。大分大きな印象を受けますが、難なく飲み込むおひたし君。行動は、半個の時とさほど変わりませんでしたが、しばらくすると水場で休息をし始めました。ここで、一度フンをしています。
そのあとは、また、いつものように餌をねだるしぐさを昼夜問わず見せ続けるのでした。
ひかりベルツノ1.5個
さらに2日後、今度は人口餌1.5個分を与えます。すぐに飛びつき、完食しましたが、今までとは違う行動に。水場に行った後、ねぐらに帰ってしまいました。
その後、夜は徘徊をするものの、日中はねぐらにこもって出てこない時間帯が増えました。
ひかりベルツノ2個
最後に2個を与えてみます。完食はしたものの、その後穴にこもって、出てこなくなりました。水槽を覗いても、顔を上げるだけで、出てこようとはしません。寝床をどかしてみると、固形のフンのほか、ちょっと下痢気味のフンも混じっており、消化不良を引き起こしているようです。
フンをした後は、いつもの通り元気に動き回って餌をねだり始めました。
ひかりベルツノは1.5個で、フンを待って給餌
以上のことから、頭の長さ+その半量が、おひたし君にとってちょうどいい量ではないかと判断。しばらく1.5個で様子を見てみることにします。
タイガーサラマンダーは、成長の度合いによって、給餌間隔を変えていかなければなりません。今後の様子を注視し、適度な量で健康に過ごしてほしいと思っています。